デーモンシステムは、従来とは違うタイプのブラケットを使用した矯正装置です。
従来のブラケットはO-リングなどの結紮線によってワイヤーとブラケットを一本一本固定していましたが、デーモンシステムではシャッター式のブラケット(デーモン・セルフライゲーティング・システム)を採用しており、ワイヤーを固定せず挟み込む構造をしています。

デーモンシステムのブラケット

デーモンシステムのブラケット

デーモンシステム装置

デーモンシステム装置写真

■ デーモンシステムの特徴

デーモンシステムのメリット

治療期間が短い

デーモンシステムは、ブラケットとワイヤーの摩擦が少ないため、歯の移動スピードが速く、治療期間が短縮されます。

通院回数が少ない

通常は、1ヶ月に1回は調整のため通院が必要ですが、デーモンシステムの場合、1ヶ月半~2ヶ月に1回の通院で済む場合も多いです。

痛みが少ない

ブラケットとワイヤーの摩擦が少ないため、弱い矯正力で済み、痛みも軽減されます。

非抜歯矯正(歯を抜かない矯正歯科治療)の可能性が広がる

矯正歯科治療では、歯を抜く必要があるケースが多いですが、デーモンシステムの場合は非抜歯の可能性が広がります。


 デーモンシステムのデメリット

装置が金属製なので目立つ(上の前歯以外)

初期のデーモンシステムに比べ目立たなくなりましたが、ブラケットに金属が使われているので裏側矯正や透明の表側矯正より目立ちます。(当院では、表側矯正に目立たない透明のブラケットを使用して解決しています。)

デーモンシステムと透明なブラケットの比較

従来の装置に比べて厚みがある

こちらもやはり初期のデーモンシステムに比べてだいぶ薄くなりましたが、シャッターという複雑な構造を持つため、従来のブラケットより厚みがあります。装着直後は違和感がありますが、角が丸く加工されているので1~2週間で慣れてきます。

従来の装置に比べて厚みがある

■ なぜ弱い力のほうが歯の動きが早いの?

今までの装置では、ブラケットとワイヤーをひとつひとつ、結紮線で固定するため、強い摩擦抵抗が生じていました。そのため、摩擦抵抗より強い力をかけないと歯が動きませんでした。デーモンシステムは、従来の装置より摩擦抵抗が少ないため、弱い力で歯を動かすことが可能になったのです。しかも、歯周組織に流れる血液の流れを圧迫しない程度のごく弱い矯正力なので、歯を動かすのに必要な栄養が歯周組織に十分に行き渡り、歯の移動がスピーディなのです。