1.顎外装置

①HG(ヘッドギア)・・・頭部あるいは頸部を抵抗源として整形力を上顎複合体に、矯正力を上顎大臼歯や上顎歯列に伝えるものになります。

後頭部固定用のヘッドギアキャップあるいは頸部固定用のネックストラップと牽引用のゴムリング、頬面管が溶接された大臼歯バンドおよびフェイスボウからなります。

1日12時間以上の使用が必要となります。

②CC(チンキャップ)・・・オトガイ部にチンキャップをあてて、頭部の帽子(ヘッドキャップ)との間をゴムで牽引し、下顎に矯正力として整形力を適用させる装置である。

使用時期は下顎の成長発育が旺盛な時期に開始し、成長発育の終了時にあわせて終了するのが原則になりす。

頭部固定用のヘッドキャップ、オトガイを覆うチンキャップおよび牽引用のエラスティックからなる。

1日12時間以上の使用が必要になります。

2.顎内装置

A.線装置

①LA(リンガルアーチ)・・・・・ 維持歯を除いてあまりバンドを用いず、移動のための矯正力は細い弾線によるため、その矯正力は比較的弱いが、口腔内を不潔にする割合は少ないので、長期にわたる装置の使用が可能になります。

維持バンド、主線、維持装置、補助弾線からなる。

②Nanceホールディングアーチ(ナンスホールディングアーチ)・・・・・口蓋を抵抗源に利用し、齲蝕による乳臼歯の歯冠の崩壊や早期喪失に対して保隙が必要な場合や、混合歯列期あるいは永久歯列期における上顎第一大臼歯の近心転位を防ぐためにもちいられます。

B.床装置

①緩徐拡大装置・・・・・拡大ネジを用いるもの、ワイヤーの弾性を利用するものに分類される。

多くが可撤式の装置で、乳歯列期から混合歯列期の症例において、歯列弓の側方および前方拡大を目的に用います。

口腔内の清掃性のよいこと、ネジを用いるため正確に拡大量をコントロールできること、徐々に拡大するので口腔軟組織の調和を得やすいことが長所になります。

短所は、効果が患者様の協力によって左右されること。傾斜移動が主体であるため拡大量が少ないことがあります。

装置の使用は24時間で歯磨きや食事のときには装置を取り外します。